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■「都立水商!」カラー原稿製作現場

 工程に沿って、作業の内容をおおまかに紹介。
 ※使用している画像自体はこの日に撮られた物ではありません。(ネタバレになってしまうと困るので)




1.線画を用意する

まずは普通の原稿用紙(漫画を描くのに使用しているB4用紙。ちなみにアイシー135kg)に元となる線画を描きます。
シャープペンで下描きして製図用インクでペン入れ。消しゴムかけてキレイにします。
それをスキャナでパソコンに取り込んで、描画ソフト(PhotoshopとかPainter)で細かい所を修正。
実際の修正か所としては、間違った線の直し、ゴミ取り(※1)など。目にかかった線のうち、邪魔なものは消したりします。

で、線がキレイになったら、線の色を調整します。
製図用インクは黒なので、当然パソコンに取り込んだ時も黒。もうちょっと薄い灰色にしたい時や、セピア色にしたい時なんかにこの作業をします。
コミックスの表紙にする絵は基本、黒い線のままでいくことが多いですが、雑誌の扉絵にする時などは灰色にしている事が多いような。
今回のこの絵は「都立水商!」の15巻ですが、これはセピア色……というか茶色ですね。

出力した線画

で、調整したものをB4版のケント紙に出力します。
そこまで済んだ状態が上の画像です。
パソコンはここでいったん、出番終了。


※1  ゴミ取り・・・原稿に見られる小さな汚れや線をパソコン上で拡大して確認、コントラスト上げて線を飛ばしたり消しゴム機能でちまちま消す作業。



2.肌の色、着色

着色に使用しているのはコピック(※2)です。
以前はパソコンの描画ソフトで塗っていたのですが、読者の方に「手抜き」と思われがちなのでやめました。パソコンの方が時間かかるのに……。
話を戻しましょう。
E000をまんべんなく塗った上に、R000を重ねていきます。影の部分にはもう一度E000、R000の順で塗り、更にE00、R00、CM1、CM13、CM14……とひたすら色を重ねます。肌を塗る際に使用するコピックは7、8本。重ね塗りの回数は……数えたことがありません。
コツは、とにかく薄い色から塗っていくこと。これだけです。

肌色はこんなカンジ

ある程度まで影をつけたら、そこで肌色は終わりにします。濃くなるとあとで痛い目にあいます……。
あ、塗る時に、光がどっちからきてるか考えながら塗ります。でないと影の方向がおかしくなります。これはオーソドックスに順光になってますね。
あとは、斜め右から光が射してるとか、左からだとか、逆光だとか。塗る前に決めておきます。


※2 コピック・・・今や誰もが知っている画材。アルコールを使用したマーカーで、重ね塗りが可能。



3.服やその他、着色

服や細かいパーツなんかを、やはり薄い色から塗っていきます。
影は濃く。他は薄く。

服を塗り始める

右下にデジカメのヒモが写り込んでますが、気にしない。
服などを塗る時、線の内側ギリギリまで塗ってしまわないで、多少白い部分を残してあげた方が、光が当たっているように見えてキレイな気がします。
ぺたっとした塗り方の方が好きな人にはアレですけども。



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